【サブプライムで消えた138兆円は、どこに行ったのか?】
あああああ、近頃、私、興奮しちゃうんです、「不況」という言葉を聞くたびに・・・ううううう、身体が疼いてしまうぅ。
マスコミが不況を煽れば煽るほど、私は、チャンス到来だという確信が強まります。私のまわりの、連勝ビジネスパーソン達は、いま鼻息が荒い。目つきが鋭くなってきましたよ。
私は10年前の98年に、経営コンサルタントとして独立。当時は、山一証券が倒産したちょうどその時。
「未曾有の不況」「日本経済はもうダメだ」といわれていたんだけれども、10年たってみれば、
そのときにGoogle、楽天をはじめとした、現在、成功企業といわれる多くの企業が誕生。未来を出現させる会社にとっては、不況のときほど真剣にその意味を考え、行動できるんだと思う。
私の感覚では、いまは全く「不況」ではない。単純に、ある時代が終わり、ある時代がはじまろうとしているということ。
一言でいえば、「情報社会」が終焉して、本格的な「知識社会」が幕開けするんですね。
この当たり前の結論に、あなたは、ちょっと拍子抜けしたかもしれない。なぜなら「情報社会」とか「知識社会」って、すでに使い古された言葉だからね。
ところが、その違いを分かる人って、ほとんどいない。そして、違いが分かったとたん、今の不況の本質が見えるんだ。
「情報社会」っていうのは、スピーディに情報を取り出し、整理・分析することで価値を生むことができる時代。
だからこそコンピュータ、そしてネットの普及が価値を生んできたんだよね。
ところが、もはやスピーディに処理するだけでは価値を生めなくなってきた。IT業界を代表する優良企業が次々と行っているリストラは、まさにその象徴。
「知識社会」では、整理・分析された情報の上に、現実に、世の中を変えるほどの新しい知識を創造するようになる。
これは思った以上に凄い、大変なインパクトだよ。
20年前にコンピュータが、10年前にネットがいまほどの影響力を社会に及ぼすことなんて、くの人がリアルに予期できなかったように
知識社会の幕開け以降の10年間に、どんな知識が創造されるかについては、おそらく誰もイメージできていないと思う。
そしてイメージできないからこそ、不況になったように感じるわけ。イメージできている人がたくさんいれば、目の前に流れている、膨大な富の渦しか目に入らないから、もう毎日がMIRACLE。楽しくて仕方がないはずだからね。
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こういう急激な変化の過程では、社会的にはパニックになるから、「不況」と解釈するんだろうけれども、変化の方向性さえ分かっていれば、それはとても自然なあり方になる。
私がビジネスパーソンにとって、この不況は大チャンスだと確信する、もう一つの理由を言えば、エネルギー保存の法則が働いているように思えるから。
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そして、このイメージこそ、我々はまだ言語化できないけれども、言葉にできる能力さえ身につけてしまえれば、ほんとうに可能性は無限大になる。
すでに未来は、この瞬間に、扉を開いています。
2009年は、いよいよ出港のとき。一緒に、船に乗りこみましょう。
大変な旅だろうけれども、きっと歴史に残る旅になると思います。
2008年12月31日
神田 昌典
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