●SLIを利用可能なゲーミングPC「HP Firebird」
Hewlett-Packard(HP)は2006年にゲーミングPCメーカーだったVoodoo PCを買収。現在は“HP with Voodoo DNA”というブランドで、いくつかのゲーミングPCを展開している。CESのタイミングで発表された「HP Firebird」もそうした製品の1つ。デスクトップタイプの製品となるが、既存のHP with Voodoo DNAのラインナップであるBlackbirdよりも本体サイズが一回り小さいのが大きな特徴となる。
ゲームPCの肝ともいえるGPU周りは、NVIDIAのスモールフォームファクター向け製品を採用。GPUはGeForce 9800Sを搭載したMXMボードを2枚搭載し、SLI構成を採っている。チップセットはnForce 760S SLIで、このチップセットは省電力機能のHybridPowerに対応して、ゲームをプレイするときはGeForce 9800S SLI、そうでないときはnForce 760Sの内蔵グラフィック、と切り替えて使用することができるわけだ。
このFireBirdには2モデルがラインナップされており、上位モデルとなる「FireBird 803」はCPUがCore 2 Quad Q9550となるほか、無線LAN/Bluetoothが標準搭載される。下位モデルの「Firebird 802」のCPUはCore 2 Quad Q9450。
GPU、チップセット、CPUは、1つのラインで結ばれた水冷システムが採用されており、非常に静かであることを大きなメリットとしてアピールする。電源は外付けのACアダプタが採用されており、こちらの容量は350W。この省電力性も併せてアピールされた。
そのほかのベーススペックは、メモリが4GB(最大8GB)で、HDDは2.5インチの320GB×2台でRAIDもサポート。ホットスワップも可能になっている。日本での発売予定はコメントが得られなかったが、北米では1月9日から受注開始で、価格は1,799ドルからとなっている。
Voodoo DNAにラインナップされるHP Firebird。803/802の2モデルが用意される | Blackbird同様、スタンドで持ち上げられたスタイル。スタンドの根元はライトアップもされている | Firebirdの内部。側面はレバーで簡単に開く |
CPU、チップセット、GPU×2個はすべて水冷。ラジエータなどはユニットは天板部に内蔵されている | 前方にはスリムタイプの光学ドライブと、スワップ対応の2.5インチHDDベイを2個装備。光学ドライブはBlu-ray Discも選択可能 |
背面のI/Oパネル。USB、IEEE 1394、Gigabit Ethernet、DVI、音声入出力といった一般的な端子のほか、eSATA、HDMI、ExpressCard/54スロットを備える | 外付けのACアダプタ。SLI構成を採りつつ350Wで済んでいるというのは本製品の魅力になっている |