世界カワイイ革命 なぜ彼女たちは「日本人になりたい」と叫ぶのか
ロリータ、ゴスロリ、ビジュアル系、アニメ、メイド、秋葉原、ゲーム、コスプレ、制服ファッション・・・・
いずれも日本独自から始まっている文化、にも関わらず誰もがアンダーグラウンドと捕らえて近寄ろうとしないジャンルでもある。いや、少なくとも昔から好きな人は好きでいるのだが、最近になって、この本にも書かれているように日本の文化として誇るべきものとして捉えられてくるようになり、徐々にメディアでも取り上げられ、またこの不況真っ只中の日本において、これらが日本を救ってくれるかもしれない、などと言うようにまでなった。
この本での衝撃は、「カワイイ」という日本語がフランス人を中心とした世界中で「認識」され、求められているということ。日本人の文化だけではなく、日本人の顔、低い鼻・背丈においても、日本人をみて「羨ましいー」と叫ぶフランス人女性がいるということ。日本でアンダーグラウンドは受け入れられにくい、評価されにくい(だからアキバ系とかいって嫌がられている、はずなのだが)のであるが、それは、この本にも書いているが「日本人は自国の新しい文化を認めようとしない」という、文化・性格なのかもしれない。まあ、フランス人のようなヨーロッパ人に対して、憧れや夢を描きすぎな日本人・文化はもう、時代遅れなのである。
「Extream!!」
これは「最先端」をあらわしているらしい、そして同時にそれは「原宿」を指すらしい。しかも僕が学生の頃イメージしたストリートファッション的な原宿ではなく、秋葉原的な「原宿」あg「Extream」なのだという。何か、ショックというかさびしいというか。。。別に「カワイイ」文化をけなしているわけではない、むしろ応援しているし、少しずつ自分の中でも消化しようとこれまでしてきた。
応援しているというのは、日本が生き残っていくに必要な業種、今後日本を引っ張っていく業界・ジャンルは
下記の通りと僕は確信しているからである。
■将来の日本を支えるものたち
1.特定技術を考えるアイデアから派生する一部製造業
2.接遇、接待、サービス業ノウハウ
3.日本食・和食
4.ゲーム(歴史はある)
5.アニメ
6.アキバ系
日本しかないもの、できないこと。こんな感じで書くと、意外に多いなあと感じた。産業革命時代から高度成長期にかけて、作り上げてきた日本の製造技術、家電、プラント、繊維などたくさんあるが、今はもう日本だけって技術、少ないもんね。それでもこんなに、まだ誇れるものがあるなら、まだ日本は将来有望かもしれない。ただし、それに気づいている日本人がそんなにいない、それが一番の問題である。日本人自身が気づき、認識して、初めて世界に向けた本気の日本というものを発揮することができるだろうな、と思った。誰がやってくれるかな、僕はITの世界にいるので、少なくともしばらくは世界が技術の中心であり、それを日本国内で使っているだけ。だから、誰か、お願い。
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