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28 . July
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25 . October
歯は全部差し歯

ある歌姫はすべて差し歯。しかも普通の差し歯だけではなく、顎がスムーズに動くように強制装置まで口に入れている。昔から歌が非常にうまく、村の人気者であったが、なぜか非常に歯が弱く、なくなってしまった。現代のような入れ歯というものはなく、一本一本差し歯で補うことしかできなかった。

しかしその歌姫には誰にも負けない、そして人々を感動に巻き込むことができる才能を持っていた。それは、声が感動的に天才的にビューティーボイスであり、小さな頃から声楽隊で村を魅了してきたのである。

今日は、私に歯を、差し歯を与えてくれ、再び歌う喜びをおしえてくれた村一番の博士のために、歌いたい。そんな重要な時であった。練習をかさねるが、歯がおちてしまう。それは博士の意とは裏腹に自分で無理やりつけた、顎強制装置のせいであった。今日も、練習の最中、歯が落ちてしまう。そして絶望。

博士から絶対に使ってはいけないといわれていた、顎強制装置。しかし今日は特別な日、彼女はそれでも再び歌い、村をそして博士を喜ばせたかった。彼女の歌は、みんなの希望を奏でる。彼女自身は、無理をしてでも再び村を沸きお越したい、そんな気持ちで装置をつけ、そして歯がおちる。

コンサートがある今日、博士は急に様態を崩し、倒れてしまった。もう長くはないようだ、コンサートで綺麗な歌声が聴けるのも今日で最後だろう、とのこと。歌姫は、無理をして強制装置を再び装着し、練習し、そしてそれはこわれた、歯は全てボロボロになり、装置も全て壊れてしまった。博士に、「何故わしの言うことがわからんか!」と、涙しながらに怒られた。博士は更に様態を崩してしまい、コンサートは生では聴けなくなってしまった。

「彼女はいつの間にか、自分自身に変わっていた。」そう、僕自身に。

私は博士を悲しませたくない一心、もう歌う必要がなくなったと落胆した。しかし、博士の最後のために、再び歌いたいと願い、 ぼろぼろになった歯と、強制装置を泣きじゃくりながら全て拾い上げ、すべてが元通りに直らなくとも、なんとか歌いたい。大粒の涙を流しながら、鏡で見る悲惨な自画像を見ながら、拾い続けた。

私はコンサート直前に、練習をかさね、とれそうな差し歯と、がくがくする顎のまま、歌い続けた。なんとか歌える状態である。歯がすべて、なくなる感覚と落胆感。博士の期待に背いてでも、歌いたい、聞かせたい願望。

後はどうでもいい、なんとかなる!今をやり遂げる、重要である確信を持って、歌うことを決心した、そんな物語である。
覚醒

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